Warning: Undefined array key "file" in /home/urabira/urabira.com/public_html/wp-includes/media.php on line 1774
Warning: Undefined array key "file" in /home/urabira/urabira.com/public_html/wp-includes/media.php on line 1774
少子高齢化と移民
なぜ今、このテーマを考えるべきか。
「最近、コンビニや飲食店で外国人スタッフをよく見かけるな…」 、「少子高齢社会で僕たちの年金、本当にもらえるんだろうか？」 、「自分の子供が大人になる頃、この国はどうなっているんだろう？」
日常でふと感じるこんな素朴な疑問や将来への漠然とした不安。「少子高齢化」と「移民政策」の問題は切っても切り離せない。この記事を読んで「少子高齢化」と「移民政策」を正しく理解することで、国の政策の意図がわかり漠然とした不安を解消することができる。
背景 静かに進む「人口減少」
何が起きているのか？
日本の人口構造はかつて子供が多く高齢者が少ない「ピラミッド型」だった。それが今や生産年齢人口（15〜64歳）が減少し、高齢者層が多い「つぼ型」、将来的には「逆ピラミッド型」へと、形が変化し続けている。
引用：厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/08.pdf
原因はシンプル。
- 少子化: 一人の女性が生涯に産む子供の数の指標「合計特殊出生率」は人口を維持できるとされる2.07をはるか昔に下回り、低迷している。
- 高齢化: 世界トップクラスの長寿国である日本では、医療の進歩により平均寿命が延び続けている。
子供が減り高齢者が増える。この静かな、しかし確実な変化が日本に大きな影響を与えている。労働力は減り経済は縮小する。年金、医療、介護といった社会保障制度は、支える人よりも支えられる人が多くなり制度の存続自体が危ぶまれている。これが我々が直面している「少子高齢化」問題だ。
日本の「移民政策」
「少子高齢化」問題を前に、日本政府はどのように対応してきたか。
公式には「移民政策はとらない」姿勢を続けてきた。
現実はどうか？
- 1990年代: バブル経済期の人手不足を背景に南米の日系人たちを「定住者」として受け入れた。事実上の労働移民の始まりだった。
- 2000年代以降: 「国際貢献」や「技術移転」を名目とした「技能実習制度」が拡大。しかしその実態は、人手不足が深刻な地方の工場や農家を支える安価な労働力の確保だった。
- 2019年: 特定技能」という新たな在留資格を創設。介護や建設、外食など人手不足が特に深刻な12の分野を中心に外国人労働者の受け入れを開始した。
移民政策がもたらす「メリット」と「デメリット」
外国人労働者、すなわち「移民」の受け入れは、日本に何をもたらすか？ 「メリット」と「デメリット」の両方が存在している。
移民のメリット3つ
- 労働力の確保：最も分かりやすい「メリット」。深夜に立ち寄るコンビニ、食事をするレストラン、将来お世話になるかもしれない介護施設。これらの現場はもはや外国人スタッフなしでは成り立たない。移民、外国人労働者は日本の社会インフラを最前線で支える「必要不可欠」な存在。私はこの事実をもっと理解すべきだと考える。
- 社会保障制度の維持： 若い労働者が増えれば、税金や社会保険料を納める人も増える。年金や医療制度の崩壊を防ぐために必要だ。移民は社会を「支える側」として日本に貢献してくれる存在だ。
- 新たな経済的活力とイノベーション ：移民のメリットは労働力だけではない。移民は消費者でありイノベーションを起こす存在でもある。日本にはまだない飲食店を開いたり、母国とのネットワークを活かしたビジネスを始めることで地域経済に新たな風を吹き込む。
Googleの共同創業者もテスラのCEOも、アメリカの経済成長を築いてきた多くのイノベーターが移民だったように多様な文化や価値観の交わりが新たなイノベーションの土壌となる。この可能性を我々たちは決して見過ごすべきではない。
移民のデメリット3つ
メリットがあればデメリットも存在する。理想論だけでは済まない、厳しい現実がある。
言葉も文化も違う人々が、同じ社会で生きていくのは容易ではない。
- 言葉の壁: 外国人が日本語を学ぶ機会は限られている。言葉が分からなければ社会から孤立し定職に就けず生活に困窮するリスクが高まる。
- 教育: 親と来日した子供たちが言葉の壁から学校の授業についていけず、将来の夢を諦めてしまうケースがある。日本社会にとって大きな損失であると同時に、次世代の貧困や社会不安を生み出す原因となる。
- 文化、宗教の摩擦: イスラム教の土葬を望んでも日本では原則土葬が認められていない。文化、宗教の違いが元々の地域住民との思わぬトラブルに発展する可能性がある。
技能実習生制度
「安価な労働力」という搾取の構造となり 問題視されているのが技能実習制度だ。「技術移転」という建前とは裏腹に、低賃金・長時間労働、悪質な場所ではパスポートの取り上げといった人権侵害が起こっている。
日本への信頼を失わせ、優秀な人材から選ばれない国になる未来を招いていることにもっと関心を持たなければならない。
移民は治安の悪化を招く？
「外国人が増えると治安が悪くなる」という声がたびたび聞こえてくる。しかし、データを見ても来日外国人の犯罪率が日本人と比べて突出して高いという事実はない。問題の本質は一部の衝撃的な事件が大きく報道されることで、人々の中に「外国人＝危険」という偏見や漠然とした不安が記憶に残ってしまう。この不安が移民や外国人の社会の分断につながり、見えない壁を作ってしまう。
引用：幻冬舎plus様https://www.gentosha.jp/article/21772/
引用：外国人雇用相談室様https://ghrlab.com/article/foreign-workers-crime
現代社会との繋がり
「少子高齢化と移民」の問題はニュースの中の遠い話ではない。確実に我々の生活に影響を与え始めている。
引用：株式会社日総研印刷様https://www.dtp-nissoken.co.jp/jtkn/si-room/2049/11/contents/01/img/05-13-02_shiryo01.pdf
「介護離職」という言葉を聞いたことがあるだろうか。親の介護のために仕事を辞めざるを得ない人が増えている。
しかし低賃金・重労働から深刻な介護士不足がある。この問題を解決策として期待されているのが外国人介護福祉士だ。将来受ける介護サービスは外国人のスタッフによって支えられるのが当たり前の時代になるかもしれない。
学校ではどうか。クラスの数人が外国にルーツを持つ子供たちという光景はもはや珍しくない。そこでは多様な文化を理解し、共に学ぶ力が不可欠になる。「日本人とは何か」「日本の文化とは何か」。子供たちの世代は、我々が考えもしなかったような問いに直面するかもしれない。
まとめ――我々の心構え
日本の少子高齢化による人口減少はもはや避けられない。移民の受け入れは、労働力確保や社会保障維持のための有効な選択肢だが人々の衝突や人権問題など課題を伴う「トレードオフ」でもある。
大切なことは、
・偏見を持たずトレードオフを正しく理解すること。
・理想論や排外主義に走ることなく、現実を直視し大きな変化を伴うとしても柔軟に対応することだ。
学校で学んだ歴史を思い返してほしい。古来より日本は渡来人と呼ばれる中国人や朝鮮人と混血し、彼らの文化と融合し独自の文化を育み発展してきた。明治維新により西欧人を招き入れ西欧化し、教育や産業が発展してきた。歴史の繰り返しではないか。
今までの歴史と違うことは世界がグローバルで変化が大きく、変化のペースが早い。
今後純潔の日本人は減少するかもしれないが、私は将来の子供たちが彼ら(移民)と共生し、新しい日本の精神へと昇華させ、より良い日本にしてくれると信じている。
日本の成長を信じ、月1万円ほど私は新NISAを活用しTOPIXに投資している。
日本の成長を信じてみませんか？
※投資は自己責任でお願い致します。